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夢への扉
理学系・助教
この道に進んだきっかけは、小学生の時に富士山の五合目からみた景色に感動し、単純に自科学然の素晴らしさに触れたかったからです。今もこの心は忘れないようにしています。そして、その夢に素直にしたがっていたら、九大に辿りつきました。その間、多くの恩師と友人、先輩にも恵まれたのもラッキーでした。また、自然豊かな(食べ物もおいしい)九州に住んでみたい!と念じていた効果もあるかもしれません。
九大での研究生活はまさに夢の中です。サポート体制も充実しており、女性研究者の願いを叶えられる場所だと思います。ある程度の社会的責任と資金の調達は必須ですが、自由な発想で、自由な環境で研究できる場が九大にはあります。人によって、夢は違いますが、それに向かって努力することに、変わりはありません。運命もあると思いますが、真(深)に思いを秘めていると願いは叶うものなのだなと感じています。
昨今、研究業界は大型プロジェクト指向が強く、学生の頃から、プロジェクトに依存した研究が主流となり、基礎研究(基礎的科学)が軽視される傾向にあります。九大で行われているサポート制度が、他大学・他機関やプロジェクトで雇われている研究者などに広がり、これまでとは違う視点・発想から進歩した成果が世にでることを期待しています。現在、その実現に向けて微力ですが私なりに、学術業界に働きかけをしています。
今はまだその夢の五合目辺りで、この後の道のりも嶮しそうですが、いつか皆で頂上からみる景色を共感できるよう、今後も努力していきたいと考えています。